「ブログの書き方は分かった。でも、その通りに書く時間がない」 「1記事書き上げるのに3日かかってしまい、心が折れそうだ」
副業でブログやライターを始めた方の多くが、「時間が足りない」ことに悩まされるのではないでしょうか。
本業が終わって、それから家事や食事を済ませつつ、余った時間を使って行うのが副業です。限られた時間でブログ記事を用意するのは簡単ではありません。そのため、短時間で執筆ができるように工夫をすることも大切です。
私はWebライターとして10年以上、締め切りと戦い続けてきましたし、このブログに関しても副業として取り組んでいます。その経験から断言できるのは、「副業にも使える時短術はある」ということです。
この記事では、「品質を落とさずに、執筆時間を短くするプロの高速執筆フロー」を公開します。
Contents
プロの思考法:執筆前に「疲弊するリサーチ」を終わらせる技術

記事作成で最も時間を食うのは、実は「執筆」ではなく「リサーチ(調査)」です。 初心者の方は、リサーチに時間がかかりすぎてしまい、なかなかブログ記事を作成できないことがあります。これを防ぐには、書く前にリサーチを「ある程度完了」させることが大切です。
まず構造を分析する
やみくもにブログを書くのはあまりおすすめしません。SEO対策を意識して記事を執筆し、検索上位にご自身のブログ記事を表示させることが大切です。
SEO対策といってもあらゆる方法がありますが、まずは競合サイトの調査を行いましょう。例えば、「副業 ブログ」で検索した際、1ページ目に表示されるサイトを確認します。確認の際は、隅から隅まで見る必要はありません。どういった内容を執筆しているか確認するだけでOKです。
この調査を行うことで、以下のようなメリットがあります。
・ユーザーニーズがわかる
検索上位に表示されている、つまり検索エンジンがそのサイトを高く評価していると判断できます。検索エンジンは、検索キーワードに応じて、「このユーザーに有益なサイトはこれです」といった具合に検索結果を表示させています。
上位表示されているサイトは、ユーザーが求めているであろう情報を掲載しているので、ご自身が記事を書く際に参考になります。
・情報収集すべき内容がわかる
やみくもに情報収集をするのは非効率です。ユーザーニーズを掴めたら、そのニーズに応えられるブログの構成案を仕上げ、それに基づいた情報を集めます。集める情報の種類が決まっているので、スムーズに集められるでしょう。
私の場合、時短のために最近ではAIを使って構成案と一部記事文章の執筆を済ませています。AIは、ハルシネーション(誤った回答をAIがすること)を起こす可能性があるため、完全に執筆を任せるわけにはいきませんが、うまく使えば時短に貢献します。私がAIやその他ツールを使って行う記事執筆の流れと各工程でかかる時間は以下のとおりです。
私の記事執筆の流れと各工程にかかる時間
・1.対策キーワードの選定(1時間以上)
私の場合、ラッコキーワードの有料プランを使って対策キーワードを選定します。検索ボリュームを調べ、それをGoogleドライブ内にGoogleスプレットシート形式で保存します。保存しておけば、いつでもデータを見れるので便利です。
キーワード選定は、1時間以上かけて行います。だいたい検索数が1,000以内のものを選ぶことが多いです。
ラッコキーワードに興味がある方は、ぜひチェックしてみてください。使いやすいツールですので、おすすめです。
・2.調査(10分)
対策キーワードが決まったら、それをもとに記事を執筆します。まず対策キーワードで検索し、上位表示されているサイトをピックアップします。そして、AIを使って調査します。どういった内容が書かれているのか、どの方面からアプローチをすることで競合に勝てるのかをAIの分析結果をもとに決めていきます。
AIがない時代は、競合調査にかなりの時間がかかりました。スムーズにいけば30分、場合によってはもっと長時間かかっていましたが、AIが登場して以降は10分程度(下手をすればもっと早く)で完了します。
・3.構成案の作成(10分)
調査の結果を参考に、AIを使って記事の構成案を用意します。構成案を用意する際は、競合に勝てる記事(競合よりも網羅性がある、独自性があるなど)を意識する必要があります。AIを使えば、案を出してもらえるので便利です。
生成された構成案を見て適宜修正を行い、納得のいく形にしていきます。AIが登場する前は、20分以上(記事ボリュームによっては30分以上)かかっていましたが、かなり短縮できたと感じています。
・4.記事執筆(1時間)
構成案が完成したら、今度はそれをもとに記事をAIに生成してもらいます。生成自体は数秒~数十秒でできますが、その生成された記事をそのまま使うのはおすすめしません。
AIの文章は、ハルシネーション(誤った回答)を起こしている可能性があるので、チェックをしないとダメです。また、内容そのものが合っていても表現が変だったり、こちらが伝えたい意図になっていなかったりするので、必ず修正しましょう。
とはいえ、一から人間の手で執筆することに比べれば、短時間で作成可能です。イメージとしては、7~9割はAIに仕上げてもらって、残りを人間の手で行うといったところでしょうか。例えば、私の場合、3,000文字の記事を仕上げるのに3時間かかっていたこともありましたが、AIを導入してからは同じ文字数の記事を1時間程度で完成できます。
記事の内容を高めるのであれば、誤脱・日本語表現の修正だけでなく、ご自身の経験(オリジナリティ)も含めるようにしましょう。GoogleはE-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)を感じさせる記事を高評価(つまり記事を検索結果上位に表示させる)します。
AIがこれほど広まった現在では、ブロガーやwebライターじゃなくても、記事を用意可能です。それらの状況下で、他の記事よりも高品質な記事を用意するためには、AIだけに任せるのはおすすめしません。ご自身の経験や独自情報(例えば、アンケート結果やインタビューして得た情報など)を記事に含め、Googleやユーザーに評価される品質を目指しましょう。
・5.誤脱・ファクトチェック(数分~数10分)
誤脱・ファクトチェックは、本来であればなかなか大変な作業です。本をただ読む場合とは異なり、日本語のミスがないか、事実に基づいて執筆されているか、情報は古くないか、ターゲットに合った表現になっているか、わかりにくい言葉を使っていないかなど、細かなところまで気を付けて読む必要があるため、かなり疲れます。
しかし、AIを使えば、速やかに誤脱・ファクトチェックが可能です。まずAIで誤脱・ファクトチェックをしてもらい、問題があればその個所を教えてもらって修正します。最後に人間の目で軽くチェックすれば、記事の完成です。
・6.WordPressに入稿・画像選定・挿入(15分)
wordpressでブログを行っている場合は、完成した記事を入稿しましょう(無料ブログの場合は、そちらに記事を入れてください)。画像の選定や挿入も行うのがおすすめです。文字だけですと、どうしても理解しにくかったり、マンネリとした印象を感じたりします。画像も入れて、ユーザーに喜んでもらえるコンテンツに仕上げましょう。
ちなみに、この6の作業は、AIを使っておりません。私はフリー画像を使っています。しかし、よりオリジナリティあふれる画像を用意したいのであれば、画像生成AIを使う手があります。著作権に注意する必要がありますが、適切に使えれば、他にはない画像を用意できます。
個人的には商用利用できるうえに、著作権のリスクが少ないAdobefireflyが良いなと思いました。興味がある方は、チェックしてみてください。
【時間節約】副業ライターが実践する構成案の時短術

「構成は記事を書く前に決める」。これは鉄則ですが、時間をかけすぎては本末転倒です。 迷わず構成を作るための、ヒントをご紹介します。※ちなみにAIを使って構成案を作るのを前提に下記はご紹介しています。AIで構成案を用意→下記の方法を参考に修正、この流れでやってみてください。
見出しは対策キーワードを含める
見出しには、対策キーワードを含めましょう。例えば、「副業 ブログ おすすめ」が対策キーワードの場合は、「副業ブログでおすすめのブログサービス」「副業ブログにおすすめのレンタルサーバー」といった具合です。
対策キーワードを含めたほうがSEO上効果が高まりますし、執筆する記事の方向性もぶれにくくなるでしょう。
ユーザー目線で構成案を用意する
記事は常にユーザー目線で用意しましょう。例えば、「副業ブログをしたいが、良いネタが見つからないで困っている方」がターゲットだとします。その場合、下記のような情報があれば、喜ばれるでしょう。
・ネタを見つける方法
・アイデアの出し方
・ネタ切れになったときの対策
・ネタの増やし方
・アイデアの組み合わせ方
これらの情報は、ターゲットの悩みに対する答えとなる情報です。ユーザーが何を求めているのか考えれば、おのずと必要な情報、つまり構成案に含めるものが見えてきます。
理解しやすい流れを意識する
情報は、理解しやすい流れで紹介することが大切です。例えば、道案内をする際、「目的地の途中の道→スタート地点→ゴール」といった流れで紹介することはないでしょう。「スタート地点→目的地の途中の道→ゴール」といった流れで紹介したほうが、相手に伝わりやすいはずです。
どういった流れで紹介すれば、ユーザーが理解しやすいか考えながら構成案を考えることで、スムーズに決めやすくなるはずです。
迷いを断つ!「高速執筆」のための時間管理と文章技術
ここからは、実際に手を動かす「執筆フェーズ」です。 いかに集中し、いかに「楽」をするか。私が実践しているテクニックを紹介します。
プロの秘策:AIを「優秀なアシスタント」として活用し、執筆時間をさらに短縮する
現代のライティングにおいて、AIを使わない手はありません。 上記でご紹介してきたように、AIを使っていきましょう。
ただし、AIに「記事を書いて」と丸投げするのはNGです。記事品質を高めるためには、人の手を加えることも必要となります。
あくまで、「体験談」や「独自のオピニオン」を入れるのは人間(あなた)の役割です。AIは、それ以外の「面倒な作業」を肩代わりさせるアシスタントとして使い倒してください。
「制限時間」を設ける集中執筆法
時間はあればあるだけ使ってしまいます。無駄な時間を浪費するのを避けたいのであれば、「この見出しは20分以内に書き切る」といった具合に時間制限を設けましょう。
時間制限を設けることで、「この時間内に仕上げよう」といった気持ちになるので、集中して取り組みやすくなります。私の場合、まず記事に使える時間を考えます。そして、その時間をもとに各工程の時間を決めていき、それに基づいて執筆する方法を行っています。ぜひ、皆様もお試しください。
初稿は「完璧さ」を捨てる:プロが意識しない3つのこと
「書きながら細かく直す」のはおすすめしません。 執筆モードのときは、以下の3つを完全に無視してください。
- 誤字脱字(後で直せばいい)
- てにをは(後で直せばいい)
- 文字装飾(後で入れればいい)
まずは汚くてもいいので、最後まで完走すること。推敲は別日でも構いません。それよりも、速度に乗って最後まで執筆→それから見直し・修正のほうが、早く終わります。これは、webライターとして10年以上働いてきた経験から導き出された、私なりの結論です。絶対正しいとまではいえませんが、結構自信があるやり方ですので、お試しあれ。
記事が完成した後、「最後の磨き」を行う
本文を書き終えてからが、本当の勝負です。 ここで冷静な「編集者」の目線に戻り、記事を磨き上げます。※ちなみにこの段階でも、AIを使うことをおすすめします。下記の内容を行ってからAIでファクトチェック・誤脱チェックすると効率がよいでしょう。
読者の心を掴む「冒頭文」は初稿では書かない
多くの人が導入(リード文)から書き始めますが、私は最後におすすめしています。 なぜなら、記事を書き終えた後でないと、「この記事で結局何が言いたいか」が明確にならないからです。※慣れれば冒頭文→本文の流れでも、問題なく仕上げられますが、慣れないうちは冒頭文で仕上げた内容と本文の内容が異なってしまうことも珍しくないので、注意。この方法は、それを避ける意味合いもあります。
本文という「商品」が完成してから、その魅力を伝える「ポップ(導入文)」を書く。この順番の方が読者に刺さる導入が書けます。
SEOの最終確認:キーワードを「不自然さなく」配置する技術
最後に、狙ったキーワードが含まれているか確認します。 ただし、無理やり詰め込むのは逆効果です。
- 見出しに自然に入っているか?
- 共起語(関連する言葉)が本文に散りばめられているか?
これらをチェックし、違和感があれば修正します。読みやすさを犠牲にしてまでキーワードを入れる必要はありません。
まとめ:副業ブログは「時間」が資本。「書く」ではなく「作る」意識を持とう
副業はとにかく時間が足りません。そのため、時短を意識することが大切です。
今日紹介したフローを使って、まずは「60点の記事」を世に出してください。修正はいつでもできますが、公開しなければ何も始まりません。
あなたがブロガーとして活躍するための力になれたのであれば嬉しいです。



