「一生懸命記事を書いたのに、アクセスがゼロ……」 「SNSで宣伝しても、誰もブログに来てくれない」
ブログを始めたばかりの副業初心者の方なら、一度はこんな壁にぶつかったことがあるのではないでしょうか。
世の中には「ブログ集客」に関する教科書的なノウハウが溢れています。「SEO対策をしよう」「質の高い記事を書こう」……それらは正解だと思います。しかし、「じゃあ、具体的にどうしたらいいの?」と悩む方は多いでしょう。
特に質の高い記事とは何なのか悩む方は多いと思います。私はWebライターとして10年以上、数多くの企業メディアの執筆に携わってきました。その中で、アクセスを集めるサイトとそうでないサイトがあり、それらは以下のような違いがあると感じています。
・SEO対策が適切でなく、ユーザーにとって有益な記事を用意できていない。
Googleはユーザーの役に立つ情報を求めていますし、もちろんユーザー自身も欲しているでしょう。例えば、「副業 アフィリエイト おすすめASP」といったキーワードで検索をするユーザーは、「副業としてアフィリエイトしてみたいけど、どんなASPがおすすめか知りたい」といったニーズを持っているはずです。
しかし、そのようなニーズを持つユーザーに「当社の熱い想い(しかもASPや副業に全く関係がない内容)」「自社の商品ばかり説明してASPやアフィリエイトについて一切触れない」といった内容の記事を用意してもなかなか読まれません。さらに、おそらくですが、SEO対策(対策キーワードが記事内に含まれておらず、そもそもその話に触れていない)としても適切ではないので、検索上位に表示されにくいでしょう。
この記事では、現役のWebライターの目線でブログ集客について語っていきます。
小手先のテクニックではなく、副業として長く稼ぎ続けるための「集客の土台」を一緒に作っていきましょう。
Contents
なぜあなたの「ブログ集客」はうまくいかないのか

SEOについて調べると、「記事数を増やそう」「こまめに更新しよう」と書かれていることがあります。これらはSEO対策上、確かに重要なことです。
しかし、副業で限られた時間しか使えない私たち個人が、考えもなしに対応するのはおすすめしません。
「記事数」はなんとなくで増やしても意味はない
「たくさん記事を書けばなんとかなる」と思い、思考停止で記事を量産していませんか? 厳しいことを言いますが、誰も検索しないキーワードで100記事書いても、集客効果は薄いです。以前、私はこのブログとは別のブログを運営しており、考えもなしに記事を量産していました。しかし、今にして思えば、キーワードはテキトーに決めていましたし、ユーザーニーズに沿った記事内容にはなっていなかったと感じています。検索上位に表示されず、ほとんど誰にも読まれない記事ばかりでした。
その経験を通して思うのは、記事の品質です。ブログは「記事の数」ではなく、「読者が求めている答えが、その記事にあるかどうか」つまりは「品質」のほうが重要であり、それが結果につながると私は感じています。
ユーザーが検索するであろうキーワードを選定し、そのキーワードで検索するユーザーが求めている記事を用意すること。この基本を徹底することが大切です。
ちなみにこのページは、「ブログ集客」といったキーワードで対策しています。ツールを使い月間検索数が、390あったので選択しました。検索数が大きいキーワードで対策しても、検索上位に表示される可能性は低く、かといって誰も検索しないキーワードで対策しても意味はありません。390という検索数は、適切に対策できれば上位表示される可能性がありますし、多少は人が訪問してくれる望みがある数字だと思います。
このようにキーワード選定に私はこだわっています。皆様もぜひ、ブログ集客をする際はツールを使って対策キーワードを選定してみてください。
※キーワード選定におすすめのツールはラッコキーワードです。有料プランを利用する必要がありますが、使いやすいので愛用しています。
下記にリンクを貼っておくので、チェックしてみてください。
検索順位が高くてもクリックされない理由
仮に検索順位で上位に入れたとしても、記事が読まれないケースがあります。 それは、タイトルとスニペット(説明文)が魅力的ではないからです。
例えば、以下の二パターンのタイトルがあったとします。
「ブログのツール紹介」
「ブログがもっと楽しく快適に!おすすめのブログツール二選」
上記のうち、おそらく「ブログがもっと楽しく快適に!おすすめのブログツール二選」のほうが魅力的だと感じる方は多いのではないでしょうか。
スニペット(メタディスクリプションと呼ばれることもあります)についても同様です。記事の内容を的確かつ魅力的に伝えている説明文のほうがユーザーにとってはありがたいでしょう。
※ちなみにスニペットとは、検索した際に表示される説明文のことです。
良い記事が用意でき、上位表示もされている。だが、読まれない場合は、タイトル・スニペットを見直してみましょう。
【Webライター流】集客の土台を作る前準備

ペルソナ設計
執筆に入る前に、「誰に、そしてどんな悩みを解決するのか」考えてみましょう。まずは「誰に」ですね。ビジネスでは、しばしば架空ターゲット、つまりはペルソナを決めることがあります。
年齢や性別、趣味、仕事、年収など…。人によってはもっと細かく決めていくでしょう。手間に感じる場合は、AIを使ってペルソナを作ってもらうのもおすすめです。凄まじく細かく作る必要はないかもしれませんが、ある程度誰に対して書くのか決まっているほうが、品質の良い記事を作りやすくなります。
また、ペルソナを作る際は、「その人はどんな悩みを持っているのか」考えてみましょう。例えば、「30代男性、会社員で収入に不安を抱えている。だから、ブログ副業に挑戦してみたい。でも、何をしたらいいかわからない」といったペルソナがいたとします。
この場合、「ブログ副業の始め方」「ブログ副業の知識が深まるおすすめの本」といった記事を執筆することで、ターゲットの悩み「何をしたらいいかわからない」に対する解決法を提示できるでしょう。
ペルソナは、よき記事を書くためのナビみたいなものです。ネットユーザーに選ばれるブログを運営するために、「誰に、どんな悩みを解決するのか」を考えてみてください。
勝てるキーワードを見つけるテクニック
「ブログ」のようなビッグキーワード(検索数が多いキーワード)で、いきなり企業の公式サイトや有名ブロガーのブログに勝つのは至難の業です。そこで必要なのが「勝てるキーワードを見つける」テクニックです。
真正面から戦うのではなく、「ブログ できない 疲れた」や「ブログ アクセス 3ヶ月 なし」といった、より具体的で切実な悩み(ロングテールキーワード※検索数が少ないキーワード。だいたいはビッグキーワードと別のキーワードの組み合わせ。ユーザーニーズが分かりやすいキーワードが多いのが特徴)を狙います。
こうしたいわゆるロングテールキーワードであれば、適切に対策できれば個人のブログサイトでも上位表示される可能性があります。目安としては、検索数が1,000以下のキーワードを狙いましょう。上記でも紹介しました、ラッコキーワードなどのツールを使うと検索数がわかるのでぜひご活用ください。
検索エンジンに愛される「プロの構成案」作成術
キーワードが決まったら、次は「構成案」の作成です。ここがWebライターの腕の見せ所であり、SEOの要となります。
構成案の重要性
構成案を作らずに書き始めると、話が脱線したり、論理が破綻したりして、結局「何を言いたいのかわからない記事」になりがちです。
まずは見出しやタイトルといった構成案をざっくりといいので考えましょう。構成案を考える際は、「ユーザーが求めていることは何か?」「各見出しで何を伝えるか」「どんな結論に着地させるか」といったことをイメージすることが大切です。
例えば、「副業 ブログ どうすればいい?」といったキーワードで対策する場合、私であれば以下のような構成案を考えます。
- 「ユーザーニーズ(求めていること)」:副業でブログをしたいが、やり方がわからず困っている。だから、やり方を教えてほしい。
- 「構成案」
タイトル「副業ブログの始め方を初心者でもわかりやすく解説」
本文
冒頭(どんな記事か簡単に説明)
セクション1「副業ブログって実は初心者でも挑戦できちゃう副業!(副業ブログは、初心者でもできることを説明。これで不安を取り除く)」
セクション2「副業ブログの始め方(ここで本題に入る)
セクション3「まとめ(これまでの話を簡単にまとめる)」
- 着地点「副業ブログは初心者でもできるからぜひやってみてね」
だいたいこんな感じです。いかがでしょうか。構成案があることで、記事の方向性や内容のイメージが具体化したと思います。
滞在時間を伸ばすために冒頭文にこだわる
皆様の中には普段ネットで調べ物をしていて、記事の冒頭を数行読んで「あ、これ自分に関係ないな」と判断してブラウザバックした経験がある方もいらっしゃるでしょう。
それを避けるためには、冒頭で「このページは私に関係のある話をしている」とユーザーに思わせる必要があります。私の場合ですと、記事の冒頭でどんな記事なのかを簡単に説明しています。
「キャッチーな言葉を使う」「結論ファーストを徹底する」など、ユーザーの興味を引くテクニックはいろいろとあるので、ぜひ試してみてください。
SNS×ブログの組み合わせもおすすめ
SEO(検索流入)は重要ですが、Googleのアップデートで順位が変動するリスクは常にあります。だからこそ、SNSを活用して「検索に依存しない集客」も育てる必要があります。
SNSでファン獲得も目指そう
SNSでブログ記事の更新通知だけを機械的に流していませんか? それはちょっともったいないです。 SNSは、あなたの「人となり」を伝える場所でもあります。
「今日はこんな記事構成を作っています」「リライトしたら順位が上がりました!」といった、ブログ運営の裏側やプロセスを紹介したり、あなたの人となりがわかる情報を伝えたりしてみましょう。こうした情報により、人々はあなたを気に入り、ファンになってもらう可能性があります。ファンになってくれれば、定期的にブログを見に来てくれるでしょう。
新規の読者を増やすことも大切ですが、リピーターとなるファンを獲得することも同じくらい、下手をすればそれ以上に重要です。
あなたの経歴を紹介してみよう
もしあなたに「○○の資格持ち」「○○業界に何十年」といった強みがあるのであれば、それをブログやSNSで紹介するのもおすすめです。人は権威ある人の情報が正しいと思いがちです。
積極的に自らの経歴を紹介することで、「あ、この人の発言は信用できそうだぞ」とユーザーに思ってもらえる可能性があります。信用はファン獲得につながる要素です。「え、自分にはないよ」と思う方は、一度ご自身のこれまでの道のりを振り返りつつ、紙に書き出してみてください。
- 本好き(本の紹介をする際に強みとなる)
- 犬を飼った経験がある(ペット系のブログをする際に役立つ)
- コールセンターで働いている(人とコミュニケーションを取る方法を紹介できる)
↑これらは特別な経験ではありません。しかし、そういった経験がない方にとっては、参考になります。普遍的な経験=役に立たない、ではなく、普遍的な経験=誰かの役に立つといった思考で、ご自身の経歴をチェックしてみてください。
書いて終わりではない!集客を加速させる「リライト」の極意
記事は「公開してからがスタート」です。一発で完璧な順位がつくことは稀だからです。
ある程度の順位がついた記事だけを修正する(効率化)
すべての記事をリライトする必要はありません。 公開から3ヶ月ほど経ったら、検索順位をチェックし、「20位〜50位くらいにいる記事」を優先的に修正します。これらはGoogleから「評価はしているが、あと一歩足りない」と思われている記事です。ここに情報を追記したり、図解を入れたりすることで、一気に1ページ目(10位以内)へ浮上する可能性があります。
古い情報はアップデートする
公開した情報が数年たつと古い情報となることは、よくあります。例えば、AIツールは日々進化をしており、Gemini1.0やGPT-4は現在では古いツールです。もし、公開している記事にそういった古い情報がある場合は、新しい情報に差し替えましょう。
ユーザーは絶えず新しい情報を求めています。定期的に既存ページを確認してリライトをすることで、検索順位の維持・向上につながります。
まとめ
ブログ集客は、決して「運」ではありません。正しい手順と設計があれば、再現性高くアクセスを集めることは可能です。
ぜひ、このブログ記事も参考にしつつ、ブログ集客について学んでみてください。SEOの知識やセールスマーケティングの知識なども集客に役立つので、チェックしてみましょう。



