副業イラストレーターとして活躍したいと考えている方もいらっしゃるでしょう。でも、その前に待ってください。イラストには、アナログとデジタルの2種類あります。

両方するもよし、片方を選択するもよし。いずれにせよ、イラストで稼ぐためにはどちらかでイラストを仕上げなければなりません(当然といえば当然ですが…)。そして、イラストを始める以上、道具を揃えるのは必須です。

こちらでは、アナログ・デジタルそれぞれで必要な道具についてご紹介いたします。副業をする前に、ぜひともチェックし、参考にしていただければ幸いです。

【副業イラストレーターなら知っておきたい知識】アナログで必要となる道具

・画材

鉛筆、色鉛筆、水彩絵具など、さまざまな画材が選択肢として挙げられます。一概にどれが優れているといったものはありません。あなたがどのような表現をしたいのか、どういった画材であれば使いやすいのかなど、複数の観点からご自身に合った画材を選ぶことが大切です。

以下では、アナログの代表的な画材を3つご紹介いたします。

鉛筆

鉛筆は勉強だけでなく、絵を描く道具としても優れています。クロッキーやデッサンなど、絵の練習がてら鉛筆を使ってそれらをする方も多いでしょう。

鉛筆と聞くと、どことなく単調な表現しかできないように感じるかもしれませんが、そのようなことはありません。筆圧を調整することで、濃淡を調整できます。さらに鉛筆には硬度(H~10H)があり、それらを使い分けることでより繊細な表現も可能です。

透明水彩

透明水彩で使う絵の具は、隠ぺい力が低いのが特徴です。隠ぺい力とは、下地を覆い隠す力を指します。透明水彩は、下の色が乾燥した後に、その上から別の色を塗り重ねても下地の色が消えずに見えます。この性質により、透き通った淡い感じを表現可能です。

アルコールマーカー

優れた発色性と乾きの速さが特徴的です。使いやすいため、人気が高く使用している方も多いのではないでしょうか。コピックをはじめ、有名なアルコールマーカーの他に、最近では100円均一でも販売されるようになりました。色数を増やすためには、複数のマーカーを購入する必要があるため、初期費用は少々高めです。しかし、詰め替えインクが用意されているタイプもあるので、少ないコストで長く使い続けることもできます。

・用紙

画用紙やクロッキー紙、水彩紙など、イラストに使用される用紙は多岐にわたります。下記では、3つの用紙の特徴について解説します。

画用紙

様々な画材と相性の良い用紙です。何を買うべきか迷ったら、ひとまず画用紙を選ぶのも手です。表面に凹凸があるため、それを活かすことで独特の表現ができます。

クロッキー紙

クロッキーを行う際に使う用紙です。クロッキー帳に複数枚綴られているため、たくさん練習したい方にも適しているでしょう。一般的に鉛筆画のような単色で描く際に使われている用紙です。

水彩紙

にじめ止め加工である「サイジング」が施された用紙です。水彩画で使われる用紙のため、毛羽立ちがしにくく、たわみ・波打ちといった状態も防いでくれます。水彩画を行う方は、こちらの使用がおすすめです。

・その他

消しゴムや定規なども必要です。さまざまな製品が販売されているため、片っ端から試してみるのもよいでしょう。例えば、消しゴムにはペンタイプのものもあります。広範囲を消すのには向いていませんが、細かい箇所を消すのに向いています。

【副業イラストレーターなら知っておきたい知識】デジタルで必要となる道具

・ペンタブレット

絵を描くためのツールで、パソコンに接続して使います。マウスで絵を描くこともできなくはありませんが、細やかな描写は難しいでしょう。

プロのイラストレーターとして活躍したいのであれば、ペンタブレットは用意しておくとよいです。ペンタブには、板タブと液タブの2種類があります。

板タブは、パソコンに接続した板をペンで操作するツールです。安めの製品が多いので、導入費用を抑えたい方はこちらがおすすめです。

手元の板には描いた絵が表示されるわけではないため、手元は見ずにディスプレイを見つつ操作することになります。手で絵が隠れないので、その強みを好んで板タブを選択する方もいるようです。

液タブ(液晶ペンタブレット)は、板の部分が液晶になっているツールです。手元の板に絵が表示されるため、手元を見つつ作業できます。アナログで描く絵と似ている感覚で、イラストを描けるのが強みです。

しかし、高価な製品が多いので、ある程度の出費は覚悟しておきましょう。

・イラスト制作ソフト

デジタルでイラストを描く場合、専用のソフトを用意する必要があります。有名なソフトとしては、「CLIP STUDIO PAINT」「Adobe Photoshop」などが挙げられるでしょう。

これらのソフトはそれぞれ使い勝手が異なるので、情報を調べた上でご自身に合ったものを選ぶのがおすすめです。ソフトによっては無料体験版が提供されているものがあるので、そちらを使ってみてはいかがでしょうか。

・パソコン

イラストソフトやペンタブレットを使うためには、パソコンが必須です。パソコンを選ぶ際は、使用する予定のソフトで推奨されているスペックを満たしているものを選びましょう。

あまりパソコンに詳しくない方は、パソコンショップの店員さんに相談するとよいです。「イラストで使うパソコンを探しています。予算はこのくらいです」と伝えれば、あなたに合うパソコンを用意してくれます。

・モニター

モニターは、デュアルモニターがおすすめです。二つモニターがあれば、資料を開くモニター、絵を描くモニターと使い分けることができます。作業効率のアップにつながるので、モニターは二つ用意してみてはいかがでしょうか。

まとめ

アナログ・デジタルそれぞれで必要な道具についてご紹介いたしました。副業のイラストレーターとして活躍したいのであれば、まず道具を用意する必要があります。

アナログとデジタルで揃えるべき道具は異なるので、どちらで始めるのかをまずは決めましょう。また、上記で紹介した以外にも道具はありますので、ぜひ調べてみてください。