動画をYouTubeに投稿して広告収入で稼ぐ仕事「YouTuber」は、いまや当たり前の存在として受け入れられています。ご自身のアイデア次第で、人々を楽しませるクリエイティブな仕事であり、多くの人が挑戦していることでしょう。

こちらでは、副業としてYouTuberを考えている方を対象に、「YouTuberは副業に該当するのか」といった疑問にお答えいたします。始めるにあたって意識しておきたいポイント・注意事項についても解説いたしますので、よろしければそちらもご覧ください。

YouTuberはそもそも副業といえるのか?

結論から申し上げると、動画の投稿はご本人次第で副業にも趣味にもなります。仕事を依頼されて成果物を提供する仕事と異なり、YouTuberはYouTubeに動画を投稿して広告収入を得るといった形で稼ぎを得ます。この広告収入が、副業か否かを分けるといえるでしょう。

なぜならば、YouTubeで収益化をするためには、条件をクリアしなければなりません。2023年に収益化の条件がある程度緩和されましたが、依然として簡単に誰でも動画で稼げるとは言い難いでしょう。

きちんと動画視聴者を確保し、収益化の条件をクリアさえできれば、副業YouTuberとして活動できます。逆に言えば、収益化できていない間に投稿した動画には広告がつかないため、副業とはいえないでしょう。

YouTuberとして活動するうえで意識しておきたいポイント

・自分の強みを理解する

動画を始めるために、まずは自分の強みについて考えてみましょう。YouTubeにはさまざまな人気ジャンルがあります。しかし、人気ジャンルだからといって興味もないのに無理して始めたり続けたりするのはおすすめしません。興味のないジャンルは、動画作成のモチベーションが下がりますし、そもそも知識がない分、動画のクオリティが低くなる可能性があります。

自分が得意なジャンルであれば、楽しみつつ動画配信できるので長続きしやすいでしょう。また、自分が強いジャンルだからこそ、高品質な動画を提供することが可能です。例えば、ゲームが好きな方であれば、スーパープレイを披露したり、効率的な攻略方法を解説したりできるでしょう。

得意なジャンルがすぐに思い浮かばない場合は、紙にジャンルを書き出してみるのもありです。「あ、これは」と思うジャンルこそ、ご自身が挑戦しやすいものかもしれません。

・視聴者に喜ばれる動画を提供する

動画はただ何となく撮影したものをアップしても、なかなか見てもらえません。冗長な箇所をカットする、字幕をつけて動画の内容を理解しやすくする、BGMをつけて気分を盛り上げるなど、視聴者に喜ばれる工夫をすることが大切です。

もちろん工夫をしたからといって必ずしも良い結果になるとは限りません。しかし、絶えず工夫をし続ける姿勢こそが大切です。工夫をしていくうちに、「あ、これは視聴者の反応が良いな」といった気付きを得られるでしょう。

・ある程度続けてみる

有名人であれば、動画投稿を始めてばかりの段階でもかなりの再生数が見込めるかもしれません。しかし、一般人の場合、動画を投稿しても無名であるため、すぐに再生回数が伸びたり、爆発的に登録者が増えたりすることはないでしょう。

絶えず工夫を重ねつつ、コンテンツを増やしていくことで、徐々に人々に認知されていきます。はじめの頃は、ほとんど反響がなく再生回数が一桁の方も多いようです。その状態になってもモチベーションを失わず、継続することでチャンスをものにできるのではないでしょうか。

動画投稿をするうえで注意したいこと

・稼げる保証はどこにもない

有名なYouTuberの年収はすさまじく、一説によると億単位といわれています。しかし、それはYouTuberの中でもほんの一部です。稼げるYouTuberになるには、人気がなければなりません。

また、収益化には条件があるため、始めてすぐに副業と呼べるほど稼げないのが一般的です。地道にコツコツと努力をし続けることで、稼げる可能性が出てくるでしょう。やれば誰でも稼げる仕事ではないため、その点は意識した上で臨むことが大切です。

・会社員の場合は就業規則を見ておく

あなたが会社員の場合は、副業をする前にまず就業規則を確認しましょう。会社によっては、副業を禁止していることがあります。仮に禁止されているにもかかわらず、副業をしてしまえば、減給・解雇といった重いペナルティが課される可能性があるので注意しましょう。

YouTuberは、人気になればなるほどバレるリスクが高まります。特に顔出ししている場合は、会社の誰かに見られるリスクがあるので副業しても問題がないか事前確認をしておくのがよいでしょう。

・著作権に注意する

動画は、ご自身が作成したオリジナリティのあるものを配信しましょう。万が一他人に著作権がある動画を無断でアップロードした場合、法律に抵触する恐れがあるので注意が必要です。

※その話でいえば、「ゲーム実況も該当するの」と思った方もいらっしゃるでしょう。当然、ゲームにも著作権があるため、注意が必要です。近年では、著作権を有するゲーム会社が、配信ガイドラインを定めている場合があります。その場合、ガイドラインを守るのであればゲーム実況動画をアップしても問題ありません。

ゲーム・メーカーごとにガイドラインの有無と内容が異なります。ゲーム実況をしてみたい方は、慎重に調べたうえで対応するようにしましょう。

・ネガティブで過激な発言は避ける

ネガティブで過激な発言は、時に人の関心をひくため動画内でしてしまう方もいます。しかし、ネガティブで過激な発言は、トラブルの原因となることもあるので注意しましょう。あまりにも発言した内容がまずかった場合、会社を解雇されたり法的措置を取られたりすることも考えられます。

社会人として常識ある発言を、動画内でも心がけましょう。

・機密情報を漏らさないように注意する

会社員の場合、会社の機密情報を知っていることがあるでしょう。そのような情報は、普段の生活はもちろん動画内でも漏らさないように注意が必要です。万が一、機密情報を外部に漏らしてしまった場合、企業が法的措置を取る可能性があります。

動画を撮影する際は、まずい発言をしないだけでなく、撮影場所にも気を付けましょう。例えば、デスクの上に重要書類が置かれており、それが映り込んでしまえば大変です。万が一映り込んでしまった場合は、その動画を使わないか、該当箇所を編集でカットするとよいでしょう。

本業と動画投稿を両立させることは可能なの?

動画の撮影・編集にはかなりの時間が必要です。副業で動画を投稿するとなると、使える時間はかなり限られてしまうでしょう。そのような状況で、本業と副業を両立させることは簡単ではありません。しかし、不可能ではないのでご安心ください。

副業としてYouTuberをするのであれば、効率的に時間を使う意識を強く持ちましょう。例えば、会社の昼休憩中に動画のネタを考えたり、朝早くに起きて通勤前に軽く動画を編集したりすることで、時間を有効に活用しつつ動画を用意できます。

最近では、便利なツールもたくさん登場しているので、それらも活用することで時短が可能です。慣れないうちは、時間を無駄にしてしまうこともあるでしょう。しかし、慣れていくことで、無駄なく効率よく時間が使えるようになります。

まとめ

YouTuberになったからといってすぐに稼げるわけではありません。地道に活動を続けていくことで、副業と呼べるほどの稼ぎを得られる可能性があります。

YouTuberになりたいのであれば、まず上記の内容は意識しておきましょう。あなたの活動に少しでも役立てたのであれば幸いです。