副業webライターのポートフォリオのイメージ

副業・本業に限らず、Webライターとして働いていると「ポートフォリオ」という言葉を耳にすることもあるでしょう。ポートフォリオは、仕事を獲得するうえで用意しておくのが望ましいものです。

こちらでは、副業Webライターにとってなぜポートフォリオが必要であるのかをお伝えした後、ポートフォリオに掲載すべき項目、作成する方法について解説いたします。

副業Webライターにポートフォリオがなぜ必須なのか

副業Webライターにポートフォリオがなぜ必須なのか

ポートフォリオとは、実績をクライアントにアピールするための作品集のことです。副業に限った話ではありませんが、Webライターとして仕事をする際、クライアントから提出を求められます。

なぜ必要なのでしょうか。それは、クライアントの立場になって考えてみるとわかるはずです。

例えば、あなたが、とある食品会社に勤めており、自社サイトに掲載するコラム記事を必要としていたとします。自社にはコラム記事を書ける人材がいなかったため、フリーランスのWebライターに記事執筆を依頼することが決まりました。応募後、20名の執筆希望者が現れたのはいいのですが、なにぶん外部の人間であるためライティングの技量がまるでわかりません。

そこで、参考になるのが、ポートフォリオです。各ライターが提出したポートフォリオには、経歴や得意なジャンルなどが記載されています。これによりスムーズにライターを選別することが可能です。

クライアントは忙しい人が多く、一人一人ライターの調査をしている時間はありません。ポートフォリオがあれば、短時間でスムーズにライターを選べるので、クライアント側からすると重宝します。

必ずしもポートフォリオの提出が求められるわけではありませんが、いつ必要となるのかはわからないため、事前に用意しておくと安心です。

また、ポートフォリオは、クライアントだけでなく、副業をするあなたにこそ必要なものだと思います。副業Webライターは、限られた時間で効率的に案件を受注する必要があるでしょう。ポートフォリオがあればスムーズにあなたの実力をクライアントにチェックしてもらえるため、早く仕事をもらえる可能性があります。短時間で稼ぐ必要があるからこそ、ポートフォリオの質にはこだわったほうがよいでしょう。

ポートフォリオに掲載すべき項目

副業webライターがポートフォリオに掲載すべき項目

副業でWebライターを始めたばかり、実績がなくても大丈夫。例えば「模擬記事」や「趣味のブログ記事」「SNSで発信したレビュー」などもサンプル記事としてポートフォリオに掲載できます。書きたいジャンルに合わせて独自執筆した記事を「実績」の欄に掲載し、「仮想クライアントの悩みをどう解決できるか」を解説するのがおすすめです。

以下では、ポートフォリオを作成する際に、記載しておきたい項目をご紹介しますので、作成時の参考としてお役立てください。

・名前・ペンネーム

・経歴

経歴には、ご自身のこれまでの職歴を記載しておきましょう。例えば、「Webライターとして3年ほど活動している」「外壁塗装の施工業者として5年ほど働いていた」など、なるべく細かく書くのがベストです。「外壁塗装の施工業者として5年ほど働いていた」といった、一見Webライターと関係がなさそうな職歴も記載しておいたほうがよいでしょう。

Webライターが扱う記事の範囲は幅が広いのが特徴です。上記の例で挙げた職歴であれば、外壁塗装関連の記事執筆に強い、と判断される可能性があります。目立つ職歴がないか思い出しながら、経歴を書いてみてください。

・実績

Webライターの経験がある場合は、その実績を記載しておきましょう。「〇〇のサイトの記事執筆を担当した」「IT業界の記事を多数執筆した」など、強みになりそうなものは積極的に実績としてアピールするのがおすすめです。

・対応できる業務

対応できる業務とは、Webライターとしてどのような仕事ができるのかを記す項目です。一例を挙げます。「SEO対策ができる」「サイト制作に携わったことがある」「執筆・取材が可能」などです。Webライターの経験がない場合は、「昔外壁塗装の業者として活躍していたので、外壁塗装関連の記事は強い」「飲食店にいたので、飲食業界に特化した記事執筆は任せてほしい」など、その他に強みになりそうなものを記しておきましょう。

・普段心がけていること

「読者目線で記事執筆している」「文末表現が単調にならないようにしている」など、Webライターとして心がけていることがあれば、それもアピールするとよいでしょう。

・希望する単価

Webライターは、「1文字〇円」といった金額で、報酬が決まるパターンが多いです。あまりにも安い金額だと、沢山記事を書いてもなかなか稼げません。「1文字1円」「1文字2円」など、ある程度稼げる金額を記載しておくのがおすすめです。

※しかし、だからといって「1文字10円」といった高額な金額を書くと、なかなか依頼を受けられなくなってしまいます。ご自身が普段受けている単価より少し高めで設定しておくのがおすすめです。

・連絡先

あなたに興味があるクライアントが連絡してくれるように、連絡先を記載しておきましょう。連絡先は、ご自身のメールアドレスを記載しておけば十分です。

また、Wordpressブログでポートフォリオを作る場合は、問い合わせフォームを設置しておけば、そちらから連絡をもらえるでしょう。

・得意なジャンル

得意なジャンルとは、「あなたがどのようなジャンルの記事を執筆できるのか」を記しておく項目です。飲食、転職、副業などどのようなジャンルに強いのかをしっかりと記しておきましょう。

・保有する資格

宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナーなど、記事執筆に役立ちそうな資格は記載し、アピールするのがおすすめです。特に専門性の高い資格は、クライアントするからすると「高品質な記事を書いてくれそうだ」と思わせてくれるため、きちんと記しておきましょう。

・可動可能な時間

あなたがWebライターとして1日に活動できる時間を掲載しておきましょう。副業の場合、活動できる時間は本業の方に比べると限られます。「1日2時間」と言ったように、何時間稼働できるのか伝えることで、クライアントはどのくらいの本数を任せられるのか判断できます。

ポートフォリオの作成方法

ポートフォリオは、主に以下のような方法で作成できます。

・Wordpressでブログを作成する

WordPressは、サイトやブログを作成できるシステムのことです。Webライターの仕事では、Wordpressに記事を入稿することもあります。「私はWordpressが扱えます」とアピールすることにもつながるので、なるべくはWordpressで作成するのがおすすめです。

・無料のブログサービスを活用する

ライブドアブログや楽天ブログなど、無料で使えるブログサービスがあります。これらを活用することで、費用をかけずにポートフォリオを用意できます。無料ブログでも問題なく、ポートフォリオを作成できるので、Wordpressが難しい場合はこちらを利用するとよいでしょう。

・Googleドキュメントやスプレッドシートを活用する

Googleが提供するGoogleドキュメント・スプレッドシートを使ってポートフォリオを作成することが可能です。Googleアカウントさえあれば、無料で使えます。便利なツールであり、記事の執筆にも活用されています。

副業Webライター向けポートフォリオの効果的な運用方法

ポートフォリオは作成して終わりではありません。定期的な更新と改善が重要です。新しい案件を獲得したら実績を追加し、スキルアップした内容も反映させましょう。また、応募する案件に合わせてポートフォリオの内容を調整することで、採用率が向上します。クライアントの業界に合わせて関連する実績を前面に出すなど、戦略的な運用を心がけましょう。

副業Webライターのポートフォリオでよくある失敗例と対策

ポートフォリオを作成する際に陥りがちな失敗例として、以下が挙げられます。

・情報が古いまま放置している
・謙遜しすぎて魅力が伝わらない
・専門性をアピールできていない
・連絡先が分かりにくい
・読み手の視点に立てていない

これらを避けるためには、月1回の定期見直しと、第三者の意見を取り入れることが効果的です。ご家族やライター仲間にチェックしてもらい、問題があると感じた場所は指摘してもらいましょう。そういったことが難しい場合は、AIを使ってみるのもおすすめです。「副業webライターです。以下のポートフォリオを見て、改善が必要な場所・追記が必要な内容があれば教えてください。(ポートフォリオ本文)」といったプロンプトで質問を投げることで、指摘してもらえます。ただし、AIは誤った回答をする場合があるので、あくまで参考程度に考えておきましょう。

副業Webライターのポートフォリオに関する基礎知識をQ&A形式でご紹介

こちらでは、ポートフォリオ作成において初心者の方が悩みそうな内容に回答していきます。※実際にそのような質問が寄せられたわけではありません。あくまで私が「そんな悩みありそうだな」と思ったことを、独断と偏見で回答するだけです。参考程度にお考えください。

Q.実名とペンネーム、どちらでポートフォリオを作成すればいいですか?

A.ペンネームでも問題ありません。ただし、実名で活動したい場合や実績を積み重ねて個人ブランドを高めたい場合は、実名を選ぶのもおすすめです。応募先やクライアントによって「本名の開示」を求められるケースもあるため、自己紹介欄などで「本名は別途お伝え可能です」と記載しておくと安心です。

Q.実績を公開できない場合はどうしたらよいですか?

A.クライアントとの契約上、執筆実績を公開できない場合は「詳細非公開の実績」として概要のみ記載する方法があります。例えば「金融ジャンルのSEO記事執筆(媒体名非公開)」や「月間PV10万越えのメディアで継続執筆中(詳細はお問い合わせください)」など、実績や経験をアピールできます。また、実際のWeb公開記事がない場合は、自作のサンプル記事(模擬記事)を作って掲載するのも効果的です。得意なジャンルや執筆スキルをしっかり伝えられる内容にしましょう。

まとめ

ポートフォリオがあれば、クライアントに実績をアピールできます。名前やペンネームといった基本的な事項の他に、経歴や実績などをポートフォリオに記載しておくとよいでしょう。

ポートフォリオは、Wordpressや無料のブログサービス、Googleドキュメントやスプレッドシートなどを活用することで用意できます。お仕事を獲得するためにも、ぜひとも準備してみてください。