副業Webライターになったら、さまざまな情報をリサーチし、記事を仕上げることになります。情報収集は記事の品質に直結する重要な要素です。副業Webライターとして活躍したいのであれば、ぜひとも情報収集の方法をマスターしましょう。
こちらの記事では、リサーチ方法に関する情報を網羅的に紹介しますので、ぜひともご覧ください。
Contents
情報収集の際に意識したいこと
・最新情報を参考にする
情報は更新されていくものもあります。例えば、SEO対策は、Googleの検索アルゴリズムが更新されると、前の対策は通用しなくなる可能性は十二分に考えられます。一例を挙げると、キーワードをただひたすら意味もなく入れただけの長文は、以前であれば検索上位に表示されることもあったようです。しかし、現在の環境では、そのような文章は望ましくありません。
SEO対策に限らず、情報は更新されるものと理解し、情報収集する際は「この情報はいつ公表されたものか」「最新の情報なのか？」を気にすることをおすすめいたします。情報の鮮度を判断する方法としては、主に下記のとおりです。
1.ネットであれば、記事の本文やURLなどに、情報が公開された日が掲載されていることがあります。そちらを確認し、なるべく新しい情報が記載されているページを参考にするとよいでしょう。
2.書籍の場合は、発行年月日や発売日などが記載されているはずですので、そちらを確認することで、情報の鮮度を把握できます。記載されている箇所が汚れてしまった、破れてしまったという場合は、通販サイトの商品ページを確認するとよいでしょう。
・一次情報をなるべくは確認する
自身が調査・経験したことで得られた情報のことを、一次情報といいます。そして、一次情報をもとに作成された情報を二次情報と呼びます。
二次情報に比べて、一次情報はオリジナルの情報であり、信ぴょう性が高いものが多いです。なるべく調査をする際は、一次情報のものを確認しましょう。以下では、一次情報の例を紹介しておきます。
例
・国が提供している情報
・メーカーが自社サイトで発表している商品・サービスページ
・取材をもとに書かれた記事
・信頼できるサイトで情報を集める
情報には、信頼できるものとそうでないものがあります。唐突ですが、極端な例を出します。
・1.嘘ばかりつく人が教えてくれた情報
・2.誠実な科学者が自身の研究について記した本の情報
この二つのうちどちらが信用できるか、と問われれば当然二つ目の情報でしょう。ご自身が執筆する記事の品質を確保するためには、参考にするサイトの信頼性も重視したいところです。
「どこが運営しているサイトか？」「このコンテンツを書いている人は誰なのか？」など確認しましょう。
品質と信頼性を下げる！WebライターがやってはいけないNGリサーチ
安易なコピペ（コピー＆ペースト）
他のWebサイトの文章をそのままコピーして貼り付ける行為は、著作権侵害にあたるだけでなく、SEO評価も著しく低下させます。リサーチした内容は、必ず自分の言葉で理解・再構成して執筆しましょう。近年のコピペチェックツールは高性能であり、安易な盗用はすぐに発覚します。ライターとしての信用を失う、最もやってはいけない行為です。
信頼性の低い情報源の参照
Q&Aサイト、SNSの書き込みなど、誰が書いたか分からない情報を鵜呑みにするのは危険です。情報は必ず「一次情報」（公的機関、企業の公式サイト、研究機関の発表など）や、その分野の専門家が監修している信頼性の高いWebサイトから得るようにしましょう。情報の正確性が、記事の価値を決定づけます。
情報の鮮度を無視する
Web上の情報は日々更新されていきます。特に法律、医療、IT、金融などの分野では、数年前の情報はもはや通用しないケースが多々あります。リサーチの際は、情報ソースの公開日や最終更新日を確認する癖をつけましょう。古い情報に基づいた記事は、読者に不利益を与えるだけでなく、クライアントからの信頼も失墜させます。
検索上位サイトの盲信
「検索結果の1ページ目に出てくるから正しい情報だろう」と安易に判断するのは危険です。SEO対策が上手なだけで、内容が不正確なサイトも存在します。1つのサイトの情報だけを信じ込まず、複数の信頼できる情報源を比較検討し、多角的な視点から事実確認（ファクトチェック）を行うことが不可欠です。
これらのNG行動を避けることは、プロのWebライターとして信頼を築くための第一歩です。読者とクライアントに真に価値ある情報を提供するために、丁寧で誠実なリサーチを常に心がけましょう。
リサーチ方法
情報を収集する際は、これらの方法を意識することで効率よく作業できます。
・検索の仕方を工夫する
インターネットで検索する際は、なんとなくキーワードを検索するのではなく、以下のような工夫をしましょう。
1.専門用語で探す
執筆する内容によっては、「SEO対策」「ビッグキーワード」といった専門用語が登場することがあります。調べ物をしていて専門用語が見つかったら、その言葉を検索してみましょう。
より質の高い情報が見つかることがあります。専門用語ですので、わかりにくいこともあるかもしれませんが、高品質な記事を書く上で質の高い情報を得る必要があるのでぜひやってみてください。
あまりにも難しい場合は、その用語についてわかりやすく解説しているサイトを探してみましょう。簡単に噛み砕いて説明されている情報を見ることで、理解しやすくなります。
2.関連キーワードで調べる
Googleの検索エンジンで検索をかけると、関連性の高い検索キーワードが候補として表示されることがあります。そのキーワードで調べることで、新たな情報が手に入るかもしれません。
効率よく情報を調べられるので、こちらの方法もぜひともお試しください。
・書籍を活用する
ネットは便利ですが、誤った情報もたくさんあります。信頼性の高い情報を見極めるのに、意外と時間がかかって大変です。
しかし、書籍であれば、効率よく信頼性の高い情報を得られます。書籍は、出版社が責任を持って販売している商品ですので、信頼できるでしょう。
意外と書籍は費用がかかるので、お金に余裕がない限りは、買うものを絞ったほうがいいです。場合によっては図書館の利用も検討するとよいでしょう。
・SNSを利用する
SNSは、時に重要な情報を得るツールとしても役立ちます。X（Twitter）やFacebook、Instagramなど、さまざまなSNSがあるので、ぜひ情報収集してみましょう。
しかし、SNSを使う際は、情報の信ぴょう性に注意が必要です。SNSは信頼できない情報も多く出回っています。気になる情報があったら、事実確認も行いましょう。
・取材をする
信頼できる一次情報を得たいのであれば、取材がおすすめです。現場に行ってメモをとったり、人に質問したりすることで、ネットや本にない情報が手に入る可能性もあります。
しかし、取材は手間がかかるうえに、事前に許可をとったり、交通費がかかったりといったデメリットがあるので気軽にできる方法ではないでしょう。
メリット・デメリットを踏まえたうえで、取材をするかどうか判断するのがおすすめです。また、Webライターの仕事の中には、取材してから記事執筆するものもあります。取材案件は、単価が高い傾向があるので儲けるチャンスです。興味がある方は、調べてみましょう。
・テレビやラジオを活用する
テレビ・ラジオは、情報を得るツールとして役立ってくれます。流行りの情報を得られる可能性もあるので、活用してみましょう。
ただし、テレビ・ラジオは、必ずしもほしい情報を提供してくれるわけではありません。ネットと違って狙って情報を探せないのが難点です。その点を理解したうえで、副業に役立てましょう。
・リサーチ効率がアップする無料＆有料ツールも活用する
Webライターのリサーチは、便利なツールを活用することで時間と手間を大幅に削減できます。無料で使えるものも多いので、ぜひ積極的に活用してライティングの効率を向上させましょう。
ラッコキーワード
関連キーワードやサジェストキーワードなどを一括で抽出できる神ツール。ユーザーニーズの把握に必須です。
Googleキーワードプランナー
キーワードのおおよその検索ボリュームを調べられます。SEOを意識したキーワード選定に役立ちます。
Google検索（シークレットモード）
自身の検索履歴に影響されない、パーソナライズされていない検索結果で競合を調査できます。
Googleスプレッドシート
競合調査の結果や収集した情報を整理するのに便利です。項目を立てて情報を一元管理しましょう。
e-Stat（政府統計の総合窓口）
国が提供する信頼性の高い統計データを無料で利用できます。客観的な根拠を示す際に強力な武器となります。
ChatGPT
アイデアの壁打ち、文章の要約、専門用語の平易な解説など、リサーチの補助役として優秀です。ただし、情報の正確性は必ずファクトチェックが必要です。※AIはハルシネーション（誤った回答）を起こすことがあるため。
【初心者必見】稼げるWebライターになるためのリサーチ5ステップ
Webライターの仕事におけるリサーチは、やみくもに情報を集めることではありません。クライアントの期待を超え、読者の悩みを解決する記事を作成するためには、正しい手順を踏む必要があります。ここでは、副業初心者でもすぐに実践できる具体的な5つのステップを解説します。
ステップ1.キーワードの検索意図（ユーザーニーズ）を把握する
まず、対策する検索キーワードでユーザーが「何を知りたいのか」「どんな悩みを解決したいのか」という検索意図を深く理解します。例えば、「副業 Webライター 始め方」であれば、具体的な副業の始め方や必要なスキル、収入のイメージを知りたいというニーズが考えられます。Google検索で実際にKWを打ち込み、サジェストキーワードをチェックすることで、ユーザーの潜在的な悩みを予測できるのでやってみましょう。
ステップ2.競合上位記事を調査・分析する
次に、対策キーワードで検索した際に上位表示される競合サイトをチェックします。これらはGoogleに「ユーザーニーズを満たしている」と評価されたサイトです。 以下の視点で分析し、どのような情報が必要か、どのような構成が評価されるのかを抽出します。
見出し構成
どのようなトピックが、どの順番で語られているか。
コンテンツ内容
どのような情報が網羅されているか。共通して語られている必須項目は何か。
独自性
他の記事にはない、そのメディアならではの情報（専門家の意見、独自の調査データ、体験談など）は何か。
この工程で、記事全体の骨子となる構成案のテンプレートを作成します。
ステップ3.信頼性の高い情報源から一次情報を収集する
競合分析で把握した必要項目について、信頼できる情報源からデータを集めます。特に、以下のような一次情報やそれに準ずる情報源を積極的に活用することで、記事の信頼性と価値が向上します。
公的機関の統計データ：e-Statなど
企業の公式サイト・プレスリリース：メーカーやサービス提供元の最新情報
学術論文：Google Scholarなどで検索
専門家への取材・インタビュー
関連書籍
これらの信頼できる根拠（エビデンス）を元に主張を組み立てることで、説得力のある文章を作成できます。情報源のURLや書籍名はメモしておき、必要に応じて引用元として明記しましょう。
ステップ4.集めた情報を整理し、記事構成案を完成させる
ステップ2、3で収集した膨大な情報を、記事のテーマに沿って整理します。競合記事の構成を参考にしつつ、ステップ3で得た信頼性の高い情報や、後述する自身の体験を盛り込み、読者にとって分かりやすく、価値のある独自の構成案を練り上げます。この構成案が、執筆工程の質とスピードを左右する設計図となります。
ステップ5.独自性（一次情報・体験談）で付加価値をプラスする
最後に、記事にあなただけの価値を吹き込みます。集めた情報をまとめるだけでは、他の記事との差別化は困難です。
自身の体験談
「副業Webライターとしてリサーチで失敗した経験」「この方法でクライアントからの評価が上がった」など。
独自の視点
情報を整理する中で見えてきた自分なりの考察や提案。
アンケート結果
SNSなどを活用して簡単なアンケートを実施した結果。
これらの一次情報を加えることで、記事は「あなたにしか書けない価値あるコンテンツ」へと昇華し、読者の共感とGoogleからの高い評価を得る可能性が高まります。
補足
クライアントによっては、すでに記事の構成案を用意しており、それどおりに作成するよう指示される場合があります。その場合は、上記の流れで作業する必要はないでしょう。ケースバイケースでの対応が大切です。
※私の場合、構成案をすでにクライアントが用意しており、それどおりに執筆するパターンが多かったです。結構あるパターンかな、と思いますので、webライターとして働く方は覚えておくとよいでしょう。また、記事の構成案作成から対応する必要がある依頼の場合、報酬をチェックすることが大切です。記事執筆だけでなく構成案も作成する、つまりは作業工数が多いので、その分報酬が多くないと割に合わない仕事になってしまいます。報酬と作業内容のつり合いが取れているか確認することが、効率よく副業で稼ぐコツです。
まとめ
質の高い情報を得ることは、収入増加につながります。副業Webライターとして活躍したいのであれば、情報収集スキルを身につけましょう。
また、専門知識を得ることも、収入増加に関わってきます。
情報は、ネット以外の場でも入手できます。さまざまな方法を駆使して情報を集められるようになることは、副業Webライターとして強力な武器を得るに等しいです。この記事が参考になりましたら嬉しく思います。
今後も副業Webライターとしてスキルや知識をアップデートし続ける行動が、より高い評価と収入に繋がるコツです。業界や分野ごとの最新情報・ニュース・専門家の意見など、情報源を複数組み合わせてライティングすることで、クライアントからの信頼性を高められます。
