副業Webライターとして成功したいと考えたとき、「そもそもどうやって勉強したらいいの?」と疑問を抱く方もいらっしゃるでしょう。

効率的にスキルを磨き、短期間で稼げるようになりたい場合は、勉強することが重要です。

Webライターの仕事は、記事を書くことです。しかし、ただ文章を書ければ良いというわけではありません。SEO対策、ライティングスキル、情報収集能力など、さまざまな知識やスキルが必要です。これらの知識やスキルを身につけなければ、クライアントのニーズに応えられる記事を書くことは難しいでしょう。

こちらの記事では、Webライターの勉強にまつわる情報をお伝えいたします。Webライターとして活躍したい、実力を高めたい方の参考になりましたら幸いです。

Webライターの勉強は独学可能か?

独学可能です!

Webライターに必要なスキルについては後述しますが、どれも独学が可能なものばかりです。※コミュニケーション能力は違うかも(笑)。

書籍や動画などを使って地道に勉強を続けていけば、少しずつスキルが身に付くでしょう。ただし、副業としてWebライターに挑戦する場合、ネックとなるのが「時間」です。本業を終えてから副業としてWebライターの仕事をする。……待ってください。どこに勉強をする時間が!って話ですよね。

個人的におすすめしたいのが、隙間時間にインプットして、Webライターの仕事をしている時にアウトプットする方法です。詳細については、下記をご覧ください。

・ステップ1.時間を無駄にしない!まずはインプットしよう

本業・副業で忙しくても、隙間時間はあるのではないでしょうか?(ない方はすみません)

例えば、トイレをしている時、通勤中のバスや電車、会社の休憩時間などです。これらの時間、スマホや本を読むことは可能でしょう。SEO対策の本(電子書籍も可)、文章の書き方について記された本(電子書籍も可)など、隙間時間を利用することで少しずつですが学べます。

塵も積もれば山となるという言葉もありますが、僅かな時間でも積み重ねればそれなりの時間になります。私も勉強をする際は、隙間時間を有効に活用するように心がけています。体感としては、隙間時間を使えば、1ヶ月で300ページほどの本を一冊読めます。※読む速度、読む内容などによって違いがあるので、あくまで目安程度にお考えください。

・ステップ2.インプットを済ませたらアウトプットしよう

隙間時間でインプットを済ませたら、さっそく副業の際にアウトプットしましょう。例えば、「キーワードはタイトルに含めることが大切」といったSEO対策のテクニックを本で学んだとします。そして、ちょうど記事執筆の依頼を1件確保していたのであれば、アウトプットするチャンスです。記事を書く際、学んだ知識を参考にタイトルにキーワードを入れてみましょう。

知識は覚えるだけでなく、使いこなすことが大切です。この方法であれば、限られた時間で勉強をしつつ副業をこなすこともできるでしょう。ぜひお試しください。

副業Webライターにおすすめの勉強方法

1. 書籍でWebライティングの基礎を固める

Webライティングの基礎を学ぶために、書籍を読むことをおすすめします。書籍には、Webライティングの基本的な考え方やテクニックなどが体系的にまとめられています。

WebライターやSEO対策関連の書籍はかなりの数があり、なおかつそれぞれ専門性が異なります。まずは初心者向けに優しく情報が書かれた書籍を読んでみましょう。熟読してある程度理解したら、中級・上級向けの書籍を読んでさらに知識を蓄えるのがおすすめです。

とはいえ、書籍だけ読んで一向に仕事を開始しないのでは、いつまでたってもお金は稼げません。私のおすすめの手順としては、「初心者向けのWebライター・SEO対策の書籍を読む」→「実際に仕事をしてみる」→「仕事をしつつ中級・上級の書籍も読んでいく」です。

この手順であれば、実績を積みつつ、知識を深めていくことができるでしょう。

2. 記事を読み、書き方を分析する

Web上には、様々なジャンルの記事が公開されています。自分が興味のある分野の記事を読み、どのように書かれているのかを分析してみましょう。構成、文章表現、SEO対策など、さまざまなポイントに注目して読むことで、多くの学びを得られます。

分析するポイントとしては、以下の通りです。
記事の構成:どのような順番で情報が提示されているのか
文章表現:どのような言葉遣いがされているのか
SEO対策:キーワードの配置とキーワードの内容

3. ブログでアウトプットし、実践力を磨く

ボールを上手に投げられるようになるには、ボールを購入するだけでなく投げる練習をしなければなりません。知識もそれと同じです。知識を自分のものにするには、インプットするだけでなくアウトプットも意識しましょう。

知識を自分のものにする良き練習となるのが、ブログです。学んだことを活かして、実際にブログで記事を書いてみましょう。ブログは、自分のペースで自由に記事を書き、アウトプットできる場です。
・SEO対策を意識し、キーワードを選定。記事タイトル、メタ、本文にキーワードを挿入。
・わかりやすい文章で記事を仕上げる。
・リンクの適切な設置。

など、これらを意識してぜひともブログを継続してみてください。

4. クラウドソーシングで案件に挑戦し、実務経験を積む

クラウドソーシングサイトには、Webライター向けの案件が多数掲載されています。実際に案件に挑戦することで、実務経験を積み、スキルを磨けます。

クラウドソーシングサイトは、初心者でも仕事を獲得できやすいです。しかし、中には安すぎる案件があったり、条件が厳しい案件があったりします。初心者の頃は、あまり選べないかもしれませんが、なるべくご自身が挑戦しやすい案件を選ぶことをおすすめいたします。

5. Webライター向けのオンライン講座を受講し、短期間でスキルアップする

Webライター向けのオンライン講座では、現役のWebライターから実践的なノウハウを学ぶことができます。短期間で効率的にスキルを身につけたい人におすすめです。また、オンライン講座には、講師や仲間がいます。彼ら・彼女らから良い刺激を受けることで、途中で挫折せずにスキルを高めていけるのもメリットでしょう。

しかし、オンライン講座を探す際は詐欺に注意する必要があります。お金を支払ったにもかかわらず、薄い内容しか教えてもらえなかったり、嘘の情報を伝えられたりといった悪質な詐欺もあるようです。オンライン講座を見つけたら、徹底的に調査をして、安全かどうか、自分に合っているかどうか確認しましょう。

6. ライターのコミュニティに参加する

同じ目標を持つライター仲間と交流することで、スキルアップにつなげられます。情報交換をすることで、自分一人では得られなかった知識とめぐりあえるかもしれません。

ライター仲間を探す方法として手っ取り早いのは、SNSを活用することです。SNSでは、さまざまなライターが見つかりますので、興味がある方は交流してみてはいかがでしょうか。ただし、SNSを利用する際は、相手のことをきちんと調べましょう。攻撃的なコメントが多く問題を起こしている人の場合、交流をしてもトラブルに発展する可能性があります。

7. 最新情報を常にチェックし、スキルをアップデートする

Webライティングの世界は日々変化しています。常に最新情報をチェックし、自分のスキルをアップデートし続けることが重要です。

例えば、SEO対策の方法は日々進化をしているため、少し前までは有効だった方法が今では望ましくない方法となっていることがあります。絶えずGoogleのアルゴリズムの情報はチェックし、望ましくないSEO対策は行わないようにしましょう。

正しいSEO対策に則った記事を書くことができれば、そのような記事を求めているクライアントの信頼を獲得できます。

勉強をしてスキルアップするメリット

多くの仕事を獲得できるようになる

Webライターの仕事は多彩です。しかし、スキルが足りなくて仕事が受けられない場合があります。例えば、「Wordpressの扱い方について解説した記事を執筆してください」といった依頼の場合、Wordpressが扱えなければ、執筆は難しいでしょう。

スキルがあれば、専門的な依頼も受けられるようになります。多くの仕事を獲得できるようになれば、それだけ安定して稼ぐことが可能です。

報酬アップが期待できる

基本的にWebライターの仕事は、「誰でも書けるような仕事は単価が安い」「専門的で一部の人にしか書けないような仕事は単価が高い」傾向にあります。副業としてWebライターに挑戦する場合、仕事に使用できる時間の少なさがネックになるでしょう。

しかし、専門知識を持っていれば、少ない時間でそれなりの金額を稼ぐことも可能です。副業で効率よく稼ぎたいのであれば、勉強をして専門知識を身につけることをおすすめいたします。

仕事が早くなる

知識が豊富であれば、短時間で記事を仕上げることも可能です。しかし、知識がなければ、調べ物をする必要があり、その分時間をロストします。

Webライターの仕事(というよりフリーランスのWebライター)は、給料ではなく報酬といった形でお金を稼ぐことになります。そのため、少ない時間で効率よく記事を沢山仕上げることが、そのまま儲けに直結するので、仕事の早さは強みです。

例えば、以下をご覧ください。

・Aさん、1時間で1記事。1記事の報酬は1,000円

・Bさん、1時間で2記事。1記事の報酬は1,000円

記事の報酬は同額です。しかし、Bさんは同じ時間でAさんよりも1記事多く仕上げることができます。もちろん、早いからといって記事の品質が低ければ、差し戻しになるのであまり意味はありません。執筆速度の早さと記事の品質の高さ。この両方のバランスが良い方は、効率よく稼げるでしょう。

リスクを回避しやすくなる

記事を書く際、景表法や薬機法といった法律に注意して書く必要があります。これらの知識が不足していると、摘発のリスクが高い記事を執筆してしまう可能性があるでしょう。

万が一トラブルが起きてしまえば、クライアントの信頼を失ってしまいます。知識があることは、リスク回避の面でもメリットがあります。トラブルに巻き込まれないためにも、積極的に法律・ガイドライン関係の勉強もしておきましょう。

Webライター初心者に必須なスキル

SEO関連の知識

SEOとは、「検索エンジン最適化」を意味する言葉です。ネットにある記事は、検索エンジンから評価され、表示される順位が決まります。例えば、Google chromeで「Webライター 副業」のキーワードで検索して1ページ目(1~10位)に表示されたページは、そのキーワードにおけるGoogleの評価が高いページです。

クライアントの中には、SEO対策を行って自社サイト、あるいは自社の顧客サイトを上位表示させたい人も大勢います。SEO関連の知識を習得しておけば、SEOライティング系の案件を受けられるようになります。ネットに記載するコンテンツである以上、SEOは必要な知識です。覚えておいて損はないでしょう。

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正しい日本語を書く能力

日本人であっても日本語を書く能力が不足している方はいます。例えば、以下の文章をご覧ください。

「今日はラーメンを食べたりデザートを食って過ごします」

一見、間違いがないように感じるかもしれません。しかし、「~たり」といった言葉を、並列・列挙の意味で使う場合は2回使うのが基本です。正しくは以下の通りです。

「今日はラーメンを食べたりデザートを食べたりして過ごします」

日本語が正しくない記事は、クライアントから差し戻し(書き直しを要求される)されてしまいます。日本語力が不足している場合は、日本語の教科書を購入して勉強しましょう。

リサーチする力

記事を執筆するには、自身が知っている情報だけでは不足することがあります。そのような時は、取材やWeb、本などを活用して情報を得なければなりません。

リサーチする能力が低いと、満足なクオリティに記事を仕上げられなかったり、事実と異なる情報を記事に記載してしまったりします。逆にリサーチ能力が優れていれば、短時間で専門性の高い記事を仕上げることが可能です。

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WordPressを操作する力

WordPressは、多くの企業・個人(ブロガーなど)が利用しているCMSです。このCMSを操作できれば、それだけで仕事の幅が広がります。

例えば、「記事を10記事仕上げてください。仕上げた後は、当社サイトに記事の投稿をお願いします。報酬は、記事の執筆料+投稿料です」といった依頼があったとします。この依頼を受けるには、執筆能力だけでなく、CMSの操作ができなければなりません(CMSを使って記事を投稿する必要があるため)。

逆に言えば、CMSが使えれば、こういった案件も受けることが可能です。ライバルとの差別化にもつながるので、日頃から練習しておきましょう。Wordpressの練習には、ブログがおすすめです。ブログは、記事の練習にもなりますし、上手くいけばアフィリエイトによって稼ぐこともできます。ぜひ、挑戦してみてください。

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副業Webライターで稼ぎたいならWordpressをマスターしよう

ポートフォリオを作成する力

ポートフォリオとは、実績をクライアントにアピールするための作品集のことです。ご自身の強みや実績を上手にクライアントに説明するためには、ポートフォリオをしっかりと作り込む必要があるでしょう。

Webライターになりたての場合、あまりライターとしての実績がないかもしれません。そうである場合は、自らの強みに注目してみましょう。

一見、強みでないと感じるものでも、強みとしてアピールできる可能性はあります。例えば、「コンビニ弁当が好きでよく食べる」といった特徴があったとします。これは、Webライターの強みとなりうる特徴です。

なぜならば、コンビニ弁当を紹介するレビュー記事は需要があるからです。コンビニ弁当をよく食べる方であれば、どういった点がおいしくて、どういった点がイマイチなのかわかりやすく伝えられるのではないでしょうか。

Webライターが執筆を手掛ける分野は、かなり幅広いです。ご自身のこれまでを振り返り、強みになりそうなものがあればポートフォリオに記載しておきましょう。

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コミュニケーション能力

コミュニケーション能力とWebライターは、一見関係がないように思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、意外にも重要な能力です。

Webライターは、クライアントと接する機会があります。その時に、案件の確認(不明点を質問したり、納期の確認をしたり)をしたり、交渉(報酬の交渉など)をしたりします。コミュニケーション能力が高ければ、上手に交渉できるでしょう。私の場合(ちなみにあまりコミュニケーション能力は高いわけではない…です)でいえば、下記のような交渉をしたことがあります。

2000円3000文字の記事執筆。

やってみて、思った以上に難易度が高かったため、クライアントに価格交渉をしました。

「お世話になっています。記事の報酬について相談させてください。思った以上に記事の難易度が高く、現在の報酬では少なく感じます。次回からは、2500円の報酬に変更していただけないでしょうか」

だいたいこんな感じ(細部は違います)でメールを投げたところ、相手がその条件を飲み、報酬が2500円になりました。

相手とコミュニケーションを取ることで、このように報酬をアップできる場合もあります。ネットを介したビジネスであっても、人同士の関わり合いがゼロになるわけではありません。ちょっとずつで良いので、コミュニケーション能力も鍛えておきましょう。

情報の真贋を見抜く力

記事を執筆する際、情報をリサーチすることになるでしょう。その際、問われるのが情報の真贋を見抜く力です。

ネットにある情報は、正しい情報もあれば、誤った情報もあります。それらの情報のうち、どれが正しい情報かを見抜かなければなりません。

見抜くコツとしては下記のとおりです。

・国のサイト(総務省や消費者庁など)の情報を参考にする。

・株式会社など信頼できる組織の情報を参考にする。

・一つではなく複数の情報源を確認する。

これらを意識することで、信頼できる情報を集められます(絶対の保証はしません。あくまで参考程度にお考えください)。

誤った情報を参考に記事を仕上げてしまうと、後にトラブルになる可能性もあります。絶えず正しい情報をチェックするように心がけましょう。

まとめ

稼ぎを得るためには、Webライターとしての腕前を高めていく必要があります。書籍をはじめ、勉強をする方法は多岐にわたるため、さまざまな方法を試してみましょう。