副業でWebライターをするのであれば、SEO対策について学んでおきましょう。クライアントの中には、「SEO対策を意識した記事を執筆してください」と依頼してくる方もいます。SEOライティングができることは、Webライターとして活躍するうえで武器となります。
以下では、SEO対策における基礎知識をご紹介いたします。「SEO対策を全く知らない」という方は、ぜひともご覧ください。
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SEO対策とは?
SEOとは、「Search Engine Optimization」の略であり、「検索エンジン最適化」を意味しています。そして、SEO対策とは、「対象サイトの評価(検索エンジンからの評価)を高め、検索結果の上位に表示されるように行う対策」のことです。
日本において、SEO対策とは主にGoogleの検索エンジンに対して行う対策を指します。なぜならば、日本ではGoogleの検索エンジンを大部分の方が使用しているからです。
自社サイトや自分のブログを多くの人に認知してもらいたい法人・個人にとって、SEO対策は無視できないものでしょう。
例えば、あなたが焼肉店を東京で探しており、「東京 焼肉店」といったキーワードで検索をしたとします。その場合、1ページに掲載されている焼肉店のサイトをチェックするのではないでしょうか。10ページ目に表示されているサイトは、ほとんどチェックされません。
SEO対策を行えば、1ページ目に自分のサイトが掲載される可能性が高まります。副業Webライターとして活動するとわかると思いますが、「SEO対策のための記事を執筆してほしい」といった内容で依頼している法人・個人は大勢います。
SEO対策を意識したライティング(SEOライティング)ができるようになれば、それだけ副業Webライターとして仕事を得られる可能性が高まります。
SEO対策を行うには検索順位という言葉を理解することが大切
SEO対策を行うためには、まず「検索順位」という言葉を理解する必要があります。検索順位とは、検索エンジンで検索をかけた時に表示される順位のことです。
例えば、「東京 焼肉店」で検索をかけて1ページ目に表示されるサイトは、検索順位が高く、10ページ目や11ページ目などに表示されるサイトは検索順位が低いと判断できます。
検索順位は、検索エンジンが判断して決定されます。Googleが具体的にどのような基準で検索順位を判断しているかは明らかになっていません(ただし、ガイドラインは公表されています)。しかし、SEO対策においては「ユーザーファースト」が重要だと言われています。ユーザーファーストとは、ユーザー(ネットを使う人)が満足するコンテンツ・サイトを提供すること、と表現できるでしょう。
ユーザーのためを想い、彼ら・彼女らの役に立つコンテンツを提供できるサイトは、Googleから高い評価を得られるため、上位表示されます。
検索順位はどのようにして決定されるのか?
Googleが検索順位を決定するプロセスは、主に以下の通りだといわれています。
・1.クロール
Googleは、Googleクローラーと呼ばれるプログラムを使ってWebサイトの情報を集めます。そして、このクローラーがサイト・ページを検出し、コンテンツの内容を確認していく工程のことをクロールと呼びます。
・2.インデックス
クロールによって集めた情報を解析し、それをデータベースに保存することをインデックスと呼びます。
・3.検索順位の表示
Googleは、インデックスされた内容から様々な要素を考慮し、検索順位を決定します。
SEO対策は主に内部対策と外部対策に分かれる
SEO対策には、大きく分けて「内部対策」と「外部対策」の2種類があります。
・内部対策
内部対策とは、対象サイトの内部でSEO対策を行うことを指します。この対策の一例としては、下記のとおりです。
1.コンテンツタイトルやメタディスクリプションにKWを含める。
2.本文に適度なKWを含有させる。
3.内部リンクを貼る
副業を始めたら、これらの対策を行うこともあるでしょう。クライアントによっては、「KWをタイトルの先頭に使ってほしい」「記事内にKWを3回使ってほしい」などの指示をする場合があります。基本的に指示がある場合は、その通りに執筆すれば問題ありません。
・外部対策
外部対策とは、被リンク(外部サイトに自社サイトのリンクを貼ってもらうこと)を得るために行う対策を指します。この対策を行ううえで意識すべきことは、「検索するユーザーの意図」と「SNSで拡散されやすいサイト」などです。以下で、それぞれについて解説いたします。
「検索するユーザーの意図」
Googleは、ユーザーのためになるコンテンツを求めています。検索するユーザーの意図に沿うコンテンツになっていれば、Googleから評価を受けやすいでしょう。検索順位の上位に表示されれば、それだけコンテンツがシェアされる可能性がアップします。そして、外部サービスを通じて多くの人の目に触れれば、それだけ被リンクを獲得するチャンスがもらえます。
「SNSで拡散されやすいサイト」
X(Twitter)やFacebookなどのSNSで拡散されやすいサイトを用意することで、被リンク獲得が期待できます。例えば、ページにソーシャルボタンを設置しておけば、「あ、このコンテンツいい」と思ってくれたユーザーが、すぐにSNSで拡散してくれます。
サイトを運営している企業やブロガーなどのコンテンツを確認してみてください。ソーシャルボタンが設置されている場合があります。これも外部対策の一種といえるでしょう。
対策キーワード(対策KW)とは?
SEO対策に欠かせないものの一つが、対策キーワードです。対策キーワードとは、検索エンジンで検索する時に使うワードのことです。例えば、Webライターの仕事はいくら稼げるのか知りたい方は、「Webライター 稼げる金額」「Webライター 月10万円」などのキーワードで調べるでしょう。これが対策キーワードになります。
対策をする以上、キーワードを選定し、対応することは必須です。例えば、あなたがWebライターを対象としたブログ(Webライター関連の情報を発信するブログ)を運営しているとします。その場合、「Webライター 稼げる」「Webライター 副業」「Webライター 初心者」などのキーワードで検索をかける方がターゲットとして考えられるでしょう。
自分のブログにユーザーの流入を促すには、それらのキーワードでコンテンツを作ることが求められます。(例えば、「Webライターで稼げる仕事なのか?」「Webライターは副業として稼げるのか?」「Webライターは初心者でもできる仕事か?」など)
当然ですが、Webライターを対象としたブログに、「焼肉食べ放題」「夏服おすすめ」などのキーワードで検索をかけたユーザーは訪れないでしょう(それらのキーワードで検索しても、そのブログが検索結果に表示されないから)。
SEO対策では、ターゲットが使用する可能性の高いキーワードに関連したコンテンツを作り、上位表示を目指すことが行われています。あなたが副業でWebライターをするのであれば、クライアントから「この対策キーワードで記事を執筆して」と求められることもあるでしょう。
キーワードはたた記事内に含めればいいわけではありません。読み手の役に立つように、自然な形でキーワードを記事内に含めていく必要があります。
SEOライティングで意識すべきこととは?
SEOライティングでは、ユーザーの目線でコンテンツ作成を心がけることが求められます。しかし、「じゃあ、具体的にどうやって作成すれば良いの?」と疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。
さまざまな考え方があると思いますが、Googleの考え方に基づいてコンテンツを作成することが大切だと私は思います。Googleは、Webサイトの評価基準として、「E-E-A-T」を掲げています。この言葉の意味としては、下記のとおりです。
・E(経験:Experience)
ここでいう経験とは、コンテンツの作成をする人物の経験値を指します。例えば、ブログを10年やっている人であれば、上手なコンテンツ作成の方法を解説できるでしょう。しかし、初めて数か月の人であれば、基本的な方法しか解説できません。
深い経験がある人ほど、信頼性が高くユーザーのためになる情報を提供できます。そのため、ExperienceをGoogleは重視しているのです。
・E(専門性:Expertise)
ここでいう専門性とは、コンテンツの作成をする人物が持つ専門知識のことです。例えば、飲食店に10年務めている人と1ヶ月の人では、当然のことながら飲食業界に対する理解度が異なります。
「飲食店で働く際に注意すること」といったタイトルで記事執筆を依頼した場合、10年務めている人のほうが良質なコンテンツを用意できるでしょう。
・A(権威性:Authoritativeness)
ここでいう権威性とは、コンテンツの作成をする人物やWebサイトが持つ認知度のことです。例えば、世界中の誰もが知っている企業のサイトは、認知度が高く権威性があります。しかし、ブログの初心者が作ったばかりのサイトは、コンテンツ数が少なく認知度も低いため、権威性はまだ高くないといえるでしょう。
・T(信頼性:Trustworthiness)
ここでいう信頼性とは、Webサイトのページが持つ正確性・安全性などのことです。例えば、嘘ばかりの情報を掲載しているサイトがあったとします。そのサイトは、信頼性が低いため、サイト評価も低くなってしまうでしょう。逆に正しい情報を発信しているサイトは、信頼性が高く安心してユーザーは閲覧できます。
ちなみに、SSL化(データを暗号化し、送受信する仕組みのこと)も信頼性に関わってくる要素です。SSL化がされているサイトは、URLが「https://~」となっています。
記事を執筆する際は、これら「E-E-A-T」を意識することで品質を高められるでしょう。あとは、クライアントの指示に従って書くことも意識すべきです。
Webライターを始めると分かると思いますが、クライアントは「文字数は1000文字」「ですます調で」など、さまざまな指示を出します。仕事として記事を書く以上、クライアントの意向に沿った形で対応しましょう。
SEO対策は絶えず進化をしていくもの
SEO対策は、昔からずっと同じ内容で行われているわけではありません。Googleは絶えず検索エンジンをアップデートしており、それに伴いSEO対策も変化していきます。
副業Webライターとして活躍していきたいのであれば、ぜひSEO対策の最新情報をチェックしておきましょう。書籍や動画、SEO対策関連の記事コンテンツなど、さまざまな情報源があります。それをチェックすることで、最新のSEO対策が行えるようになるでしょう。
また、以下のページでは、Webライターがスキルアップするための勉強方法をご紹介しています。そちらも興味がありましたらご覧ください。
まとめ
SEO対策は、ライターにとって重要な知識です。副業としてWebライターに挑戦するのであれば、ぜひとも覚えておきましょう。
検索順位やインデックスされる仕組みなど、上記でご紹介した知識はあくまで基本です。きちんと他の知識も習得することをおすすめいたします。
皆様の参考になったのであれば、幸いです。